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「常時20人ほどが出勤する大箱の店で、もともとアヤは指名客を多く抱える人気ホステスの1人でしたが、トップになったのはカミンスカスのおかげでしょう。銀座の『LOUIS VUITTON』に買い物に連れて行ってもらったと言っていましたし、よくカミンスカスから高級ブランド品をプレゼントしてもらっていたようです」(同前)

 Aさんも、そんな“アヤ”を指名する客の1人だった。

「アヤは2017年11月、格安航空のLCCで来日して、その翌日からすぐ『G』で働き始めたそうです。その初出勤の日にたまたま店に行っていた私は、席についた彼女を気に入って、指名するようになりました。アヤは当時22、3歳。日本は初めてではなく、以前も日本に来て茨城県のパブで働いた経験があると。日本語の会話もできました」

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高級ブランドバッグを身に着けたモラレス容疑者

自然な流れで肉体関係を結んだが…

 陽気なフィリピン人女性が多い中、モラレスは大人しく物静かな性格で、自分から積極的に話しかけてくるタイプではなかったという。

「その代わり、まめにLINEをくれましたね。朝は『OHAYO』、夜は『OYASUMI』と、ローマ字日本語で、必ずメッセージを入れてくれるんです。また、負けず嫌いなところがあって、アヤが他の指名客の席についている間、僕のところにはヘルプの子がつきますが、戻ってくると、ヘルプの子と僕の間に割り込んで座り、ヘルプの子とは目も合わせない。そういう気の強さが可愛らしかった。二人で話す時は、フィリピンにいる母親や義理の父親、妹のことなど、家族のことを明かしてくれました。フィリピン人らしい、家族をとても大切にしている子でしたね。本国の家族も、アヤの稼ぎで支えていたのでしょう」(同前)

 店外デートにも気軽に付き合ってくれたモラレスとAさんは、自然な流れで肉体関係を結んだ。てっきり自分には特別な好意を向けてくれていると感じていたが――。

モラレス容疑者のウェディングフォト

「彼女が、実は結婚していたことを知ったんです。相手はキッチンで働いていた『G』のオーナーの息子でした。年代はモラレスより一回り以上は上だったかと。SNSで結婚した時のツーショット写真も見つけました。さらに、他の客と話していると、アヤと“関係”を持った人が少なくないことも分かってきて。裏切られたような気持ちになり、彼女を問い詰めたんですよね」