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男児を出産したが「俺の子じゃない」と言われ…

 前出の関係者が付け加える。

「モラレスは『G』が摘発された頃、妊娠して男児を出産した。ところが、婚姻関係にあるオーナーの息子は『俺の子じゃない』と言い出し、後に離婚を巡って裁判沙汰になっている。オーナーの息子はモラレスと離婚後、別の女性と所帯を持って暮らしており、今は無関係。一方のモラレスは、幼い我が子をフィリピンの母親に預けて日本で生活を続けたが、どうにか子供を日本に呼び寄せようとしていた」

都内の病院で看護助手として働いていた頃のモラレス容疑者

 やがて夜の街からフェードアウトしていったモラレスは、首都圏の病院で看護助手として働くようになる。前後して、3年ほど前に知り合ったのが、髙橋さん夫婦の息子だったという。

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「2人は結婚を前提に交際を始め、当初は両親も公認していたが、お金に執着するモラレスと両親の関係が悪化。モラレスは自分の過去を明かしていなかった可能性もある。結婚の話は立ち消え、昨年秋、息子が千住署に金銭トラブルを相談。モラレスに貸していたお金は50~60万円で、その後、モラレスも返金を求められていることを千住署に相談するなど、両者間に火種が燻っていた」(捜査関係者)

共犯として逮捕されたデラ・クルース容疑者(本人Facebookより)

 そしてモラレスが暴発したのは、今年1月16日。モラレスは、フィリピンの同胞で知人のデラ・クルース・ブライアン・ジェファーソン・リシン(34)とともに、新居になっていたかもしれない、高橋さん宅へと押し入ったのだった――。

 この6年あまりの月日でモラレスの人生は怒濤のように流れて行った。格安チケットで日本に辿り着き、いわくつきの店で働きながら金を稼いで、幾人もの男に愛された。結婚し、子供をもうけ、そして殺人にかかわった廉で囚われの身になった。

 モラレスはいま、なにを思うのか。

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