2021年初頭、アメリカの金融マーケットが激震した“ゲームストップ株騒動”を映画化した『ダム・マネー ウォール街を狙え!』。ポール・ダノ主演でも注目を集める本作の冒頭が明らかになった。
2021年1月の衝撃的な瞬間からスタート
ゲームストップ株が2021年1月に大暴騰した瞬間を実際のニュース映像を交えながら、最初に描かれるのは、慌てふためく大手ヘッジファンド“メルビン・キャピタル”の創業者ゲイブ・プロトキン(セス・ローゲン)の姿。共にゲームストップ株を空売りしてひと儲けをもくろんでいた大物投資家のスティーヴ・コーエン(ヴィンセント・ドノフリオ)やケン・グリフィン(ニック・オファーマン)からの電話も鳴りやまず、巨額の損失を被ったことに動揺を隠しきれない様子。
だが株価大暴騰のニュースに驚いたのは資産家だけではなかった。看護師ジェニー(アメリカ・フェレーラ)、ゲームストップ店員マルコス(アンソニー・ラモス)、大学生のハーモニー(タリア・ライダー)とリリ(マイハラ・ヘロルド)ら一般市民の姿もあり、この社会現象の背景には、赤いハチマキに猫のTシャツをまといライブ配信を行う“ローリング・キティ”(ポール・ダノ)という一人の男がいた――。