文春オンライン

全米騒然の株騒動を映画化! 主演のポール・ダノ「誰が観ても楽しめる映画だと思う」

『ダム・マネー ウォール街を狙え!』

source : 週刊文春CINEMA オンライン オリジナル

genre : エンタメ, 映画

note

 2021年初頭にアメリカでネット掲示板に集った個人投資家たちが、倒産間近と囁かれていたゲームストップ社の株を買いまくり、同社を空売りしていたヘッジファンドに大損害を与えた――この全米を騒然とさせた実話を映画化したのが『ダム・マネー ウォール街を狙え!』だ。

「動画で彼に一目惚れしたんだ」

 騒動の中心となったキース・ギルは普段は妻子あるごく普通の男性だが、動画のライブ配信ではトレードマークの赤いハチマキに猫のTシャツをまとった“ローリング・キティ”に変身。ゲームストップ株に深い愛着を抱くキースは、見た目の珍妙さとは裏腹に同社の見逃されている価値を真摯に訴え続け、それはやがて大騒動となった。

© 2023, BBP Antisocial, LLC. All rights reserved.

 “ローリング・キティ”ことキース・ギルを演じたのはポール・ダノ。『リトル・ミス・サンシャイン』や『フェイブルマンズ』への出演でおなじみの彼からメッセージが到着した。本作について

ADVERTISEMENT

「キティが動画配信を始めたのは社会現象を起こすためなんかじゃない。コロナ禍で沈み込んだ自分に光を与えるためだった。実際に彼の動画は喜びに満ちてる」

 とコメント。さらに、時間をかけてローリング・キティの動画を研究。「あの動画で彼に一目惚れしたんだ。この人物をもっと知りたいと思った」と当時を振り返った。

 多くの人の支持を得た彼の魅力については、誠実さを挙げる。

「キースは勇敢だったし公聴会でも誠実だった。他の人たちとの違いは一目瞭然だ。隠し事をしない彼だから人々から支持を得たんだ。他の人たちは公聴会で答えをはぐらかしてばかりだった。彼は証言台の前でも常に誠実だった」

© 2023, BBP Antisocial, LLC. All rights reserved.

「映画館に足を運んだら後悔させない自信があるよ」

 監督は、ディズニー実写映画『クルエラ』などを手掛けたクレイグ・ギレスピー。ダノとは初タッグとなった。