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【ご飯論法・ごはんろんぽう】
質問に真正面から答えず、論点をずらして逃げるという安倍政権特有の論法。
つまり下村氏はこの10年ぐらいの安倍派を象徴する振る舞いをしていたのではないか。
そもそもなぜ安倍派に裏金問題が多いのだろう?
文教&宗教に目を向けた
旧統一教会問題が再び注目された時期に、私は自民党の集票力についてベテラン記者に聞いたことがある。それによると昭和に保守本流と呼ばれた宏池会(岸田派)は大企業、竹下派(現・茂木派)は建設などの業界団体をおさえていた。それに対して傍流だった清和会(安倍派)は文教&宗教に目を向けた。※旧統一教会問題で注目されたのがまさに安倍派の文教&宗教だった。
この話を頭に入れて、傍流だった清和会が一気に逆転した2000年代を思い出してほしい。小泉純一郎、安倍晋三といった「客が呼べる」首相を誕生させた清和会が、パーティー開催にカネ集めの活路を見出す様子が目に浮かばないだろうか?
昨年の週刊文春(12月21日号)にも同様の証言がある。
《「森会長時代に小泉純一郎という国民的人気の高い首相を生み出し、一気に党内主流派に。しかし上辺の国民人気だけで勢力を拡大させた派閥だけに、いくら金看板を磨いても、一皮剥けば膿だらけだったといえます」(政治部デスク)》
ここでいう森会長とは森喜朗のことだ。
裏金文化は「森さんから始まった」
さらに、
《安倍派は「森さんから始まった」と言われる裏金文化を綿々と続けることになったのだ。そうした文化が生んだ裏金は、きわめて高額に達している。》(同前)
と報じられている。しかし呆れるのは裏金問題が発覚したあとの安倍派の態度だ。