「西郷どん」も制作発表でボーイズラブに言及
大河ドラマ『西郷どん』(NHK)では、制作発表で、林真理子の原作にはボーイズラブ(衆道 同性愛)も描かれているという発言があり、ドラマで描かれるのではないかと話題を呼んだ。3月末の時点でまだ衆道は描かれていないものの、主人公・西郷吉之助(鈴木亮平)が女装して女性の生活を体験してみることで、女性たちの苦労を知るというエピソード(このときは子役が演じている)が描かれた。
ほかにも、『海月姫』(フジテレビ)には、性的指向も、性自認も男性のものであるが、わけあって女装している人物(瀬戸康史)がいた。彼は、トランスジェンダーのひとつトランスヴェスタイト(異性装者)といえるだろう。
昔のドラマにもLGBTは描かれていた
これまでも、映画やドラマで、LGBTの登場人物が描かれることは少なくはなく、先日、たまたま70年代のドラマ『傷だらけの天使』の再放送を見ていたら、ゲイバーのママが、お正月、女性のかっこうで故郷に帰って、「かわいそうにな、おかあさんが」というような台詞が語られていた。
同性愛のドラマといえば『同窓会』(93年)が過激で話題になった。
TOKIO の山口達也はバイセクシャルの役で、女性と結婚しながらも実はゲイである男(西村和彦)と関係をもってドロドロの展開に……。
トランスジェンダーが印象的に描かれたのは、『3年B組金八先生 第6シリーズ』(01年)。上戸彩が女性に生まれながら、男性として生きたいと願う人物を演じて、注目された。当時の上戸のように、性的に未分化な十代のときだと、外見的に演じやすいところもあると思うが、中谷美紀は、2017年、WOWOWの『片想い』(原作:東野圭吾)で、肉体改造をしてボーイッシュなカラダつきとなって、トランスジェンダーの役に挑んだ。国仲涼子とのキスシーンも話題に。