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今期はまたもや志尊淳が……

 2017年秋には、バラエティー番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ 3月に終了)で、保毛尾田保毛男というキャラクターの描き方に、LGBTの人物に対しての偏見があると批判が相次いだこともあり、LGBTをマイノリティーとして笑うことなく、理解し、ニュートラルな視点で見ていくことが急がれているいま、作り手も演じ手も、真摯に、LGBTを描くことに取り組み続け、この4月期も、朝ドラ『半分、青い。』(4月2日放送)に、ヒロインの職場の同僚としてゲイの青年が登場する。『女子的生活』に続いて、演じるのは志尊淳だ。以前、『とと姉ちゃん』(16年)では女装して過ごしていた花森安治をモチーフにした人物・花山伊佐次(唐沢寿明)を女装設定にはしなかった朝ドラが、ゲイの美青年を登場させるのも、時代の変わり目を感じさせなくもない。あと2年放送が遅かったら、唐沢寿明も女装を通す役で登場したかもしれないと思うと惜しまれてならない。

 ほかに、タイトルがあっけらかんとし過ぎな気もする『おっさんズラブ』(テレビ朝日 4月21日放送開始)は、主人公(田中圭)がおっさん(吉田鋼太郎)と後輩(林遣都)に好かれ、取り合われるというシチュエーションが描かれる。

『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日 4月20日放送開始)では、主人公(松岡昌宏)は女装して家政夫をやっているという、これまたトランスヴェスタイト的な役だ。

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番組公式サイトより

『西郷どん』には今後、西郷と入水自殺した月照(尾上菊之助)が登場すると、彼との衆道が描かれるのか、それともほかの人物なのか? と注目される。

 理想は、こんなふうな記事にもならず、ごく当たり前にドラマにLGBTが存在するようになることだろう。

 LGBTとは違うが、生き方の多様性を描いたドラマといえば、植物を育てることを楽しみに生きる「植物男子ベランダー」(NHK 原作:いとうせいこう)。バツイチ主人公(田口トモロヲ)のこだわり思考(パイロット版で語られる、植物は植物でも観用植物ではなく、花を咲かせ実がなるような植物を好む)が、愛らしい。