日刊スポーツはドイツの移籍専門サイト「トランスファー・マルクト」から、「日本の選手団の価値は3億1840万ユーロ(約515億円)でアジア1位。韓国は1億9300万ユーロ(約312億円)でアジア2位だが、韓国のソン・フンミンやキム・ミンジェら一部の選手の価値は優位」というデータを引いて希望を強調。
Kリーグ江原のキム・ビョンジ代表も、「サッカーでは価値がある1人の選手によって勝ち負けが左右されることが多い。日本もそんな(韓国代表の)選手のことは恐れているだろう。今大会で両チームが対戦すれば、韓国が日本に勝つ確率は高い。55%対45%ではないか」と言うコメントを添え、「決勝戦で日本と韓国が対戦すれば、戦術・戦略面でも歴代最高の韓日戦になる可能性が高い」と期待を寄せていた。
ただ、優勝を視野に入れているにしてはどの報道もどうも歯切れが悪い。知り合いのサッカーファンに聞くとこんな答えが返ってきた。
「正直、サッカーはどう見ても日本のほうが強いでしょう。そんなことはみんなわかっていて、認めてもいる。ただ、試合が始まれば韓国チームは勝負にこだわるし粘り強いですから、希望をつないでいるんです」
それでも韓国がサウジ、オーストラリアを破るとポジティブな空気が膨らんでいった。ヨルダン戦の前にスポーツデータ「Opta」が、韓国の勝率を68.8%とすると、韓国では「いやいや100%勝つでしょう」という人も多かった。
「これがサッカーか」「Go Home!」と怒号が飛び交った
一方、日本は強敵イランとの対戦を控えて伊東純也選手が「性加害疑惑」により日本代表を離脱すると、韓国では「優勝もイケるのでは」という雰囲気がファンの間に広がっていた。
しかし、韓国はヨルダンに完敗。敗退後に責任論が集中しているのは、ユルゲン・クリンスマン監督だ。サッカーファンからは「解任すべきだ」という声が猛然と上がっており、中には、クリンスマン監督とレバークーゼン時代から親しい韓国の伝説のストライカー、チャ・ボムグンにまで飛び火した。