ネットフリックスで配信中のドラマ『幽☆遊☆白書』で華麗なアクションを披露し、77歳を目前に新境地を拓いたのは女優・梶芽衣子(76)。

梶芽衣子 ©文藝春秋

 1990年代に週刊少年ジャンプで連載された冨樫義博作の大ヒット漫画の実写ドラマ版。梶が演じるのは、主人公・浦飯幽助(北村匠海)の武術の師匠・幻海師範だ。

「同作のクランクインは5年前。撮影期間がちょうどコロナ禍の時期と重なり、撮影が3カ月ほどストップしたこともありましたが、梶さんは身体を柔らかくするために、毎日酢を飲んでストレッチを行っていたとか。おかげで若いスタッフにもできない柔軟運動ができるようになったそうです。北村さんとの立ち回りでも20代の頃に演じた『修羅雪姫』を彷彿とさせるキレのある動きを見せていた」(ドラマ関係者)

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幽助の師匠・幻海を演じる(公式YouTubeより)

『野良猫ロック』で一躍ブレイク

 最近ではよしながふみ氏の人気漫画をドラマ化した『きのう何食べた?』(Season1、テレビ東京)にも主人公・シロさん(西島秀俊)の母親役として出演。今でこそ“お母さん役”が印象的な梶だが、20代の頃はアクション女優として人気を博した。

 梶は1965年に本名の太田雅子で日活から映画デビュー。1969年に梶芽衣子に改名後、非行少女を演じた『野良猫ロック』シリーズで存在感を示し、一躍ブレイク。そんな梶の転機となったのが、1972年の『女囚701号/さそり』だった。