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「ガイ・リッチーは他の監督と違うやり方をする。脚本はあくまで叩き台にすぎない。最初のバージョンの脚本を読んだ時は正直、ぴんとこなかったよ。ガイはある種のスタイルやせりふ回しで知られているが、この作品はまるでそこに当てはまらなかったからね。だけど、それ以外の要素がたっぷりとあったんだ。彼はリーダーで、自分が求めるものを知っているが、同時に僕ら俳優にも多くの自由をくれる。僕らが人生経験から何かを持ち込むことを許してくれるんだよ。彼の現場には最高の雰囲気がある」(サリム)

アフガニスタン人通訳アーメッドを演じたダール・サリム ©2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

「とっくにラストは知っているのに、心を動かされずにはいられないんだ」

 物語の冒頭、ジョンとアーメッドは決して友好的とは言えない。お互いに関心はなく、ただの仕事上のつながりだ。だが、戦地で極限の状況を共にすることになり、とりわけジョンにとってアーメッドは忘れられない人物となる。

「映画の中で、アーメッドは『僕は言葉を翻訳するためではなく、解釈をお手伝いするためにいます』と言う。それはまさに言い得ていると思う。彼は、(アメリカ人にとって)未知の文化を説明するためにそこにいるんだ。だが、やがて彼らは、自分たちは思ったよりもずっと似ていると気づくのさ。自分たちは同じ人間として、心が通い合っているのだと。そこがこの物語の美しいところだ。この映画のラストに、僕はいつも感動する。僕は映画に出たんだし、とっくにラストは知っているのに、心を動かされずにはいられないんだ。この映画が伝えるメッセージは、作っていた時に思ったより、ずっと大きくてパワフルだったから」(ギレンホール)

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アーメッドは瀕死のキンリーを100kmも歩いて運び、その命を救う ©2022 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED

「これはただの戦争映画ではない。人間同士、文化同士のつながりを語るものだ。ジョンも、アーメッドも、家族を大切にする男。家族を養い、わが子には自分が得てきたよりも優れた環境、選択肢を与えてあげたいと思っている。それは、どこの国に住んでいる人でも願うことだよね? 人種や文化によって、表面的な違いはいろいろあるかもしれないが、それらをすべて取り除いたら、残る物は同じなんだよ。僕らはみんな人間なんだから」(サリム)