旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との接点が指摘されている盛山正仁文科相(70)。事務所の実質的責任者とされる妻の路子(みちこ)氏が「週刊文春」の電話取材に応じ、「選挙支援は嘘っぱちですよ!」「でっちあげ書かれて」「統一教会からの報復、脅し」などと語った。朝日新聞の報道に加え、国会でも教団関係者と収まった写真などの物証が提示されているだけに、路子氏の発言は波紋を呼びそうだ。
盛山氏も「妻は政治の世界では先輩だから」
盛山氏は東京大学法学部卒業後、1977年に旧運輸省に入省。2005年の衆院選で兵庫1区から初当選を果たした。元々は岸田派の所属で、現在当選5回。昨年9月の内閣改造で文科相として初入閣を果たした。その直後の10月には、旧統一教会に対する解散命令請求に踏み切っている。
「学者のような堅物な性格の盛山氏に代わって、事務所を実質的に取り仕切るのが、“猛妻”として知られる路子氏です。彼女は衆院議長などを歴任した田村元(はじめ)氏の長女。議員会館に頻繁に顔を出したり、日程調整を細かく行うなど、日々の政治活動に深く関わっている。盛山氏も『妻は政治の世界では先輩だから』と頭が上がりません。岸田派の『夫人の会』も、事務局長の路子氏を中心に運営されています」(事務所関係者)
そんな中、朝日新聞2月6日付朝刊が写真つきで報じたのは、盛山氏が2021年の衆院選で、旧統一教会の友好団体から推薦状を受け取り、事実上の政策協定を結ぶなど選挙支援を受けたとする問題だ。これに対し、盛山氏は2月8日の国会で「記憶にございません」と繰り返すなど、曖昧な答弁に終始している。
「主人は仲の良い友達にも『拝啓』から始める人」
実際はどうだったのか。2月11日、妻の路子氏に電話で話を聞いた。以下はその一問一答である。
――統一教会側との面会の記録はなかったと?