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松本人志の性加害問題に「8年前とか関係ない」…“空気を読む天才”指原莉乃がカリスマに背いた「意味」――2024年1月の読まれた記事5位

2024/02/23

genre : エンタメ, 芸能

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2024年1月、文春オンラインで反響の大きかった記事5本を発表します。第5位はこちら!(初公開日 2024年1月12日)。

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週刊文春 電子版」にてダウンタウン松本人志の性加害疑惑が報じられたのは、M-1が終わったばかりの2023年12月26日。流行り廃りの大きなお笑い界において30年近くトップに君臨し続けるカリスマ。数々の冠番組はもちろん、M-1やキングオブコントといった賞レースの価値も「あのまっちゃんを笑わせたい」という芸人たちのピュアな衝動によって年々高まっていったといっても過言ではないでしょう。

日本のエンタメ産業に多大な影響力を及ぼすカリスマ

 私は芸人取材を担当することが多いのですが「どんな芸人さんに影響を受けましたか」と質問すると、かつてはほぼほぼみなさん「ダウンタウン」と答えていました。最近ではそれが「(松本人志のいる)M-1」となっており、もはや芸人にとって松本人志は「人」の範疇を越え、彼の存在自体がお笑いコンテンツそのものとして受け取られているのだと理解していました。

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松本人志 ©時事通信社

 松本人志はカリスマであると同時に、日本のエンタメ産業に多大な影響力を及ぼす吉本興業の屋台骨でもあります。2025年開催予定の大阪万博のアンバサダーをも務める、いわばみなし公人。報道直後のインターネットは余りの衝撃の大きさに荒れに荒れ、吉本の大株主でもあるテレビはどう扱うか苦慮したのでしょう、淡々と文春報道があったという事実だけを流していました。