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文春「ヘアアイロン事件」報道直後のこと
次に、週刊文春の「ヘアアイロン事件」報道後の、劇団と上級生による「調査」のパワハラ行為だ。週刊文春は2023年2月1日に「ヘアアイロン事件」を報じた。遺族側によれば劇団は故人や故人の妹の証言を無視し、「全く事実無根」と見解を発表。さらに幹部上級生4人が、故人に対し詰問していたことは〈驚くべき上級生による下級生に対する権力的な支配行為〉だと主張した。
〈2月2日正午7階第3会議室に、宙組組長、宙組トップ、宙組副組長、宙組二番手の計4名が被災者一人を呼び出し、●●や●●が中心になって被災者を問い詰め、●●(編集部注:ヘアアイロン事件の加害者とされる生徒)がヘアアイロンを故意に被災者に当てたのではないという言質を取ろうとして、繰り返し問い詰めた〉(意見書より)
上記の詰問は約25分間続いたという。
また、宙組劇団員全体の場で、加害者とされる上級生の主張のみが擁護され故人を孤立させた。終了後、故人は過呼吸の状態になり、泣いて苦しんでいた。この詳細については、2023年10月19日号で週刊文春も詳報している。