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「(ヘアアイロンは)わざとな気がする」“タカラジェンヌ転落死”遺族側が“上級生のパワハラ証拠”のLINE&やけど写真を公開《15のパワハラ行為を主張》【劇団がパワハラ認める】

「(ヘアアイロンは)わざとな気がする」“タカラジェンヌ転落死”遺族側が“上級生のパワハラ証拠”のLINE&やけど写真を公開《15のパワハラ行為を主張》【劇団がパワハラ認める】

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〈ごめんなやめたいやめたいいって〉〈結構きつくて〉

 最後が今年8月16日以降の稽古での過大な業務の強要と叱責だ。上級生から、振り写し(新人公演に向けて、上級生から立ち回りや振りを指導してもらうこと)の相談が遅いなど、理不尽な叱責行為が複数あったと主張した。

 9月1日、2日の稽古後に、組長ほか上級生による激しい叱責があったという。

劇団の診療記録

 精神的苦痛を受けた故人は翌9月3日、母宛てにこうLINEを送り、公演後に退団する決意をしたという。

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〈ごめんなやめたいやめたいいって〉

〈もう決めたから〉

〈結構きつくて〉

 週刊文春の既報通り、亡くなる直前の9月下旬には、上級生による「下級生の失敗はすべてあんたのせいや」「マインドが足りない」「文春なんてどうでもええねん! 言いたいことを言わせてもらう!」等の叱責があったことも改めて示された。

 さらに9月28日には、上級生への「お声がけ」をめぐるパワハラがあったと主張。故人より3期上の上級生が「自分のところにお声がけが来ていない」として、故人に対し「嘘つき野郎」と罵倒したという。

母宛てに送ったLINE

〈長の期が2人しかおらず、被災者がその長として過大な業務を抱えていたことを組長ら幹部上級生は当然知っていた。(中略)幹部上級生は前述のとおり被災者が課題な業務を抱えているのを知りながら、お声がけの復活を要求し、被災者では到底処理しきれない過大な業務を負担させた。この幹部上級生の行為も、被災者に遂行不可能なことを強制するものであって、パワハラ第4類型に該当する〉(意見書より)

 劇団側の調査について、川人弁護士は「証言採用が恣意的・非合理的」だとし、報告書が下級生らの証言を伝聞証言だと切り捨てていることは「初歩的な間違い」と強く反論した。

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