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まず、もろい小惑星を見つけたら、軽くて丈夫なカーボンナノファイバーでできた伸縮性メッシュでふんわり包みます。その後、小惑星にロケットを取り付けて回転させます。もろい小惑星は遠心力で徐々に壊れていき、破片は外に飛び出していきます。それをメッシュでキャッチするのです。メッシュはある程度伸び、そこに小惑星の岩石がたまっていきます。すると、有害な宇宙線を防いでくれるシールドのできあがり。内部には空間ができるので、そこをコロニーにするのです。

この方法なら、直径300mの小惑星をもとにして60平方kmの面積を持つコロニーができる、というのがミクラフチッチさんたちの見立てです。もちろん現時点では机上の空論。

しかし、ライト兄弟が初めて飛行機で空を飛んでから60年余りでアポロが月に行ったことを考えると、100年後には思ってもいない未来が実現している可能性も十分にあります。重要なのは、夢に向かって打ち込む人の情熱です。

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ハンマー投げや大砲で打ち上げるクレイジーな発射システム

宇宙に行く方法といえば、ロケット。しかしそんな固定観念にとらわれないイノベーターは世界に何人かいるようです。ここでは、ロケットを使わないで宇宙に人工衛星を打ち上げようとする2つのアイディアをご紹介します。

ひとつは、ハンマー投げのように衛星をぐるぐる振り回し、遠心力を使って高速で空高く投げ飛ばすシステム。アメリカの「スピンローンチ」という企業が開発しています。高さ50mにもなる円形加速器をアメリカ・ニューメキシコ州に建設し、すでに何度も打ち上げテストをしているというから驚きです。

円形加速器の中にはハンマー投げ選手も真っ青の巨大な腕が設置されていて、打ち上げるペイロードを腕の先端に取り付けます。加速器の中は減圧されているので、空気抵抗は気にしなくても構いません。この腕をぐるぐる振り回すことでペイロードを秒速2kmまで加速、ちょうどいいタイミングでペイロードを分離して、空に放り投げるのです。