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――プライベートな時間はなかったですか。

おかもと 群馬に住んでいた5年8ヶ月、体調不良以外では一日も休んでなかったと思います。友だちに会いたくても距離的なことでむずかしかったし、群馬で夜出かけるところもなく、仕事絡みの会食も5年8ヶ月の間に3回くらいしか行きませんでした。

 そうして子どものために頑張って収入ゼロから会社員の人以上に稼げるようになっても、それを労ってくれる人はいなくて。子どもに対しては離婚したことへの罪悪感もあり、今思うと結構耐えて頑張っていたと思います。

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――シングルマザーの時は再婚も考えていたのでしょうか。

おかもと 子ども欲しいな、家族っていいなと思うことはありましたが、それより、もう二度と離婚したくないという思いが強かったです。

 だから今回はあえて、仏滅に婚姻届を出しました。前回の結婚の時は大安に出して失敗したので、暦と結婚生活には何の関係もないことを証明したいと思います(笑)。子どもを第一に母親として家庭を築いていきたいです。

与儀 僕も“縁起”みたいなことは一切気にしないタイプなので、大安でも仏滅でも何でもいいやと思っていました。

岡本姓になって「やっぱり手続きは面倒です」

――今回、与儀さんが岡本姓になったそうですね。

与儀 彼女のほうが岡本姓でいたいということだったので、じゃあそれで、と。名字が変わる大変さを知っておいて損はないだろう、という気持ちもありました。

おかもと うちは二人姉妹なのですが、姉は結婚して夫の姓になっていたので、私が改姓してしまうと岡本姓が途絶えてしまうということで、親がそのことを気にしていたんです。だから、大ちゃんが岡本姓にしてくれて本当によかったです。

 

――与儀さんは改姓したことでどんな変化を感じていますか。

与儀 やっぱり手続きは面倒です。免許証とかパスポートの手続きをしようと思って重い腰を上げたら、マイナンバーカードを紛失していることに気づいて。再発行の申請みたいなのがあって、最近やっと申請書を提出できたところです。

おかもと 頑張ろうね(笑)。

――結婚を発表された当日、志木市議会では同市議会議員である与儀さんの辞職勧告決議案が提出され、可決されたことがニュースになっていました。

おかもと 報道されたのは全部、「おかもとまりの結婚相手の~」というかたちだったので、私の名前があったから、というのは少なからずあると思います。

 前に、共通の知人からも、「与儀くん一人ならいいけど、今後家族を持ったら発信の仕方は気をつけたほうがいいよ」とアドバイスをもらっていたんですけど……。

写真=末永裕樹/文藝春秋