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「あえて過激にやってきた」ピアス、医療大麻、風俗嬢のセカンドキャリア構想…夫が大炎上したおかもとまりが明かす、市議の妻になって感じたこと

おかもとまり夫婦インタビュー#2

2024/03/24
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「違法なことは一切していないのですが…」

――今回、「おかもとまりさんの結婚相手」というかたちで辞職勧告決議のことが報道されました。お二人にどんな影響がありましたか。

おかもと 今回の辞職勧告決議案は、必ず辞めなくてはいけないものではないし、彼は市議会議員の他に経営もしているのに、「新婚で夫が無職だ」と言われたりしました。辞職勧告決議案の内容も夫の至らない点もありましたが、真実ではないことも書かれていました。

 

与儀 大麻の使用など違法なことは一切していないのですが、僕はタイで医療大麻事業をやっていたんです。覚せい剤やシンナーと医療大麻を一緒にするのは違うし、僕的には、海外の論文をちょっと見れば、大麻が治療に有効なものだってわかるじゃん、くらいのテンションだったんです。

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 それよりお酒やタバコの中毒性・依存性の方が問題では? という議論をしたいと思っていましたが、この騒動を受けて、偏見を払拭する難しさ、家族に迷惑をかけてしまうという思いから、大麻事業は撤退することにしました。

 また、風俗嬢のセカンドキャリア構想についても、大麻と同じく「けしからん」というかたちで議会やネットで叩かれています。

「あえて過激にやってきたんです」

――「けしからん」というのは、「議員のくせにけしからん」という意味ですか。

与儀 僕は市議会議員になってから髪を染め、結婚した今は外しましたが、ピアスをつけていました。あえて過激にやってきたんです。そういう議員の立場から、風俗嬢のセカンドキャリアを考える発信などをした方がより多くの人に届くかなと思っていたので。

 それに対して「議員に見えない」「議員のくせにけしからん」と言われるのは職業差別、見た目による差別でありますし、それこそ現代社会の問題点でもあると思います。

――戦略としての過激な振る舞いだったということですが、今後のスタンスについては?

与儀 公的立場にある自分だからこそ、タブー視されがちな医療大麻やセックスワーカーについて発信をすることに意味があると思ってやってきました。

 しかし、今回のことでメディアに自分の見た目や“大麻議員”といった表層の情報だけを切り取られて発信されてしまいました。その情報だけしか見ない人には誤解されたままだということもわかったので、今後は家族のために改めないといけないこともあると感じています。

 

――おかもとさんは、今回の与儀さんの一件をどのように受け止めていますか。

おかもと 正直、ちょっとは悪く書かれるかもな、とは予想していたんです。でも、私は旬な人でもないし、たいして有名でもないので、『ZIP!』をはじめキー局で流れるほどではないと思っていました。

 今回のことを受けて、彼には、常にあなたの言動の後ろには私と子どもがいることを忘れないでね、とは伝えました。

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