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アンテナを張ると答えが見えてくる

――本を書きたい気持ちも、まったくなかったということですか?

ジェイソン モモコさんと違って、僕は本を書きたいなんてぜんぜん思ってなかったですよ。芸人やって、SNSで人生相談を始めるようになって。そのうちにコロナショックが起きて先が見通せなくなったでしょ? そうしたら、「仕事がうまくいくか不安です。どうやってお金を増やしていったらいいでしょうか」みたいなインタビュー取材が半年くらい、毎日ずっと続いたんです。

 その時に、「これ、本にまとめたら売れるんじゃない?」って思って2021年に『ジェイソン流お金の増やし方』を出したらものすごい勢いで売れて。読者のレビューもたくさん届いた。それを読むと次に何を書くべきか、世の中の人が求めるものが書いてあったから、それに応えるかたちで『ジェイソン流お金の稼ぎ方』を書いたら、また売れたよ。

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 自分で「これは面白い」「これは売れる」と思ってもヒットの可能性は低いけど、世の中が必要とするものが何か、アンテナを張ると答えが見えてくるんです。

モモコグミカンパニーと厚切りジェイソンは同じ

――「スモールスタート」で考えると、モモコさんも自分ができる成果を少しずつ積み上げていったことが『解散ノート』を読むと分かります。何もなかった自分がBiSHに入って、歌やダンス、作詞などいろんなことを経験されて、今では多くの人の心を動かす存在になった。

ジェイソン そう、同じ! モモコグミカンパニーと厚切りジェイソン。……同じ金髪だしね(笑)。

――お名前がユニークなところも。

ジェイソン 「厚切りジェイソン」? 僕は胸板厚いし、当時、厚木に住んでたし、それから厚切りベーコンとかそういうのも好きだったし。スーパーに行ったら思い出してもらえるでしょ? ちゃんとマーケティングもした名前なんです。

 でも何で「モモコグミカンパニー」なの? みんな“モモコさん”って結構呼んでない? Why!? グミ作ってないでしょ? グミカンパニー、いらないよね!?

文=児玉也一

 

解散ノート

モモコグミカンパニー

文藝春秋

2024年2月14日 発売

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