「ハズキルーペ」で知られるHazuki Companyの松村謙三会長(65)が、自閉症児と健常児がともに学ぶ「混合教育」で知られる学校法人・武蔵野東学園の理事長に就任したことが「週刊文春」の取材で分かった。

ハズキルーペ会長の松村謙三氏 ©時事通信社

保護者や教職員にはメールで松村氏の新理事長就任が伝えられる

 松村氏をめぐっては、副理事長時代の言動が生徒や保護者の間で物議を醸しており、一部保護者らが「武蔵野東学園を守る会」を結成。理事長就任阻止を訴えていた経緯があり、今回の理事長就任は波紋を呼びそうだ。

 武蔵野東学園は2つの幼稚園と小中学校、高等専修学校を運営しており、直前までは大手銀行出身の寺田欣司氏が理事長を務めていた。

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 同学園の保護者や教職員に〈新理事長就任のお知らせ〉と題した文書がメールで一斉に送信されたのは2月21日のこと。このメールで松村氏の新理事長就任が伝えられた。

武蔵野東学園が発表した「新理事長就任のお知らせ」

「学校を私物化される」学園の危機を訴える声が多数

「週刊文春電子版」はこれまで3回にわたり、同学園で松村氏が巻き起こした“騒動”を詳報(#1#2#3)。例えば、今年1月に高等専修学校において開催された「校則見直し会議」では、松村氏が主張する校則撤廃に異論を唱える女子生徒に向かってこう絶叫。