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きっかけは昨年5月の「週刊文春」報道だった
小島町長の職員へのセクハラ・パワハラ行為が明るみに出るきっかけとなったのは、昨年5月の「週刊文春電子版」の報道だ。
〈女性職員の頭をポンポンと撫でる〉〈ネイルを触る〉〈抱きつく〉〈髪を触る〉〈ネックレスを触る〉〈尻を触る〉〈密室である町長室で職員に後ろを向くように指示し、下着が透けていると指摘する〉〈胸元が開いている服装の職員に屈むように指示し覗く〉〈「マスクを取って顔を見せてみろ」と指示し、「(職員が下げている名札の)写真よりいい」と発言する〉——。
令和の時代に俄かに信じがたい小島町長の言動を、複数の告発者の証言と共に報じたのである。
あれから約9カ月。小島町長は職を辞することとなった。
直撃した記者とのやり取り
「週刊文春」の記者はこの記事を取材するにあたり、昨年5月に小島町長を直撃している。その際に発せられたのは、仰天するような言い訳の数々だった。
小島町長は当時、席に着くなり、まず両腕を見せながら、こう切り出していた。
「血栓で突然死する可能性もあるんやで。これ見てわかりますように、手が太なってしまい過ぎで、働き過ぎで。これあの、(左右の)色が変わっとるやろ。医者も気を付けてくださいって言って」
そして、数々のセクハラ行為について“持論”を展開したのだった。