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元TBSアナウンサー小林悠(38)退社8年目の初告白「新人時代にみのもんたさんが…」安住紳一郎アナから突然受けたアドバイスの中身

source : 週刊文春Webオリジナル

genre : エンタメ, テレビ・ラジオ, 芸能, 働き方

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「私は『あぁ、確かに私は早口になってしまう』とハッとしました。早朝のラジオでは、私の早口は“圧”が強すぎる。その日は意識的にゆっくり話すようにしたところ好評を得ました。安住さんはあっさりしているように見えて、後輩の教育に熱心な方なんですよ」

 3年半で「朝ズバッ!」が終了すると、平日は夕方のニュース番組「Nスタ」、土曜は「報道特集」に出演。2014年8月、死者77人、負傷者4人を記録した広島市の土砂災害の現場にも足を運んだ。

「土砂災害の現場で出会った被災者の方は、今でも『お元気に過ごしていらっしゃるかな』と思いを馳せることもあります」

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©文藝春秋

テレビから姿を消した理由

 だが、こうした多忙な日々を送るなか、いつしか心身は悲鳴を上げていた。

「心身ともに臨界点を超えていたのかもしれませんね。でも、自分が疲弊しているとか、周囲には言えなかった。そういう素振りを見せることも失礼ではないかと思っていました」

 2016年2月12日、彼女は心療内科で「適応障害」という診断を受けた。

 診断書には、こんな記述がある。

〈業務の続行が困難な状態にあり、症状は当面持続する見込みである。症状の改善のためには、業務負担軽減、職場環境調整などの措置を講じる必要がある〉

「NEWS23」が夢だった

「当時、『NEWS23』のポスター撮りが迫っていました。でも、適応障害と分かった以上は、もう立ち止まるべきタイミングが来たのかなと。2月15日、アナウンス部の上司に対し、診断書を提示した上で『ごめんなさい。病気になってしまいました。番組をやることができません』と伝えました。

『NEWS23』を担当することが夢だった私にとっては苦渋の選択。そのために頑張ってきたのに……。あのときの葛藤は一生忘れません」