文春オンライン

元TBSアナウンサー小林悠(38)退社8年目の初告白「新人時代にみのもんたさんが…」安住紳一郎アナから突然受けたアドバイスの中身

source : 週刊文春Webオリジナル

genre : エンタメ, テレビ・ラジオ, 芸能, 働き方

note

「肩の力を抜いて、自然な存在でいてもいいんだ」

 小林さんは「テレビの世界を離れたことで見えてくるものがあった」と強調する。

 ある日、小林さんはNHKラジオの情報ワイド番組「すっぴん!」を聴いた。多忙を極めたアナウンサー時代には聴くことのない番組だった。

「NHKのアナウンサーは相手の話を穏やかに聞き、静かに相槌を打っていた。でも、場の空気感が心地良く、『それだけで充分じゃないか』って。『肩の力を抜いて、自然な存在でいてもいいんだ』と思えたんです。

ADVERTISEMENT

 アナウンサー時代の私は肩に力が入り過ぎていた。常に『何か面白いことを言わないと。絶対に爪痕を残さないと』ということばかり考えていた。期待に応えたいあまり、知らず知らずに自分を追い込み、自分で自分を疲れさせていたのです。休みになっても『ラジオで話せるネタを探しに行かなくちゃ』って。24時間、仕事が頭から抜けない。でも、テレビの仕事をしている人は誰でもそうかもしれないですよね」

©文藝春秋

「小林悠」から「アンヌはるか」へ

 現在、小林さんは「小林悠」ではなく「アンヌはるか」という名前で、「アロマテラピーインストラクター」や「美容家」という肩書で活躍の場を広げている。目下、夫と二人三脚でスタートさせたのが、「お悩み相談アプリ」に関する事業である。

「適応障害になったとき、寄り添って話を聞いてもらえることがどれだけ大事なのか、心底実感したんです。自分が経験したことは無駄なことなどなく、全て1本に繋がっていると思うんです。今は会話だってAIで出来る時代です。原点回帰というか、人と話すことこそ価値があると考えています」

©文藝春秋

 3月4日、小林さんは上記の事業に関して記者会見を行い、約8年ぶりに表舞台に立つという。「久しぶりに自分自身の名前で仕事をすることに怖さもある」と本音を吐露する。

 そして最後に口にした願いは、アナウンサー時代の先輩たちとの再会だった。

「私が辞めるとき、安住さんは私の体調を心配してくれていたといいます。でも、私はお礼が言えないまま退社してしまった。それが心残りで……。赤江珠緒さん、大沢悠里さんには本当にお世話になったので、機会があればお会いしたいですね」

元TBSアナウンサー小林悠(38)退社8年目の初告白「新人時代にみのもんたさんが…」安住紳一郎アナから突然受けたアドバイスの中身

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

週刊文春をフォロー