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 タクシードライバーが暴力団組員を射殺。真っ当な感覚の持ち主であれば、「普通は逆なのでは?」と感じるのではないだろうか。

 なぜ、一般のタクシードライバーが暴力団相手に発砲してしまうのか?

 そもそもどうやって、一般人が拳銃を手に入れることができるのか?

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 ここに足立区の闇がある。

裏社会とつながりやすい「足立区」の特異性

 足立区は他の地域と比べて一般人と裏社会の人間の距離が圧倒的に近い。先輩後輩の繋がりだったり、友達の友達だったり、探そうと思えば簡単に暴力団や半グレの人間と繋がることができる。

 そして厄介なことに、そういった裏社会の繋がりはなかなか断ち切るのが難しい。こちらが距離を置こうとしても足を引っ張ってくる人間はいくらでもいるし、

「俺たちを裏切るのか」「どうやってケジメをつけるんだ」

 と圧力をかけられ、ずるずると関係を続けてしまうのが裏社会の常だ。

写真はイメージ ©getty

 こうした人間関係が深く根を張るがゆえに、一般のタクシードライバーが拳銃を手に入れ、さらには発砲にまで及んでしまうという事件が起きてしまう。

 治安の悪さが犯罪を呼び込み、その犯罪によってまた治安が悪くなっていく……。足立区にはそんな負のスパイラルが存在している。