「実際にやって思ったんですけど、エロ配信って受験と似てるんですよ。やればやるほど結果が出て、売り上げという数字で自分に価値がつく感じが(笑)」
現役東大生ながら、チャットレディやデリヘルの世界で働く20歳・女性の生き方を紹介。現役女子大生ライターの佐々木チワワ氏による新刊『ホスト!立ちんぼ!トー横! オーバードーズな人たち ~慶應女子大生が歌舞伎町で暮らした700日間』(講談社)より一部抜粋してお届けする。
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配信とデリで稼ぐ現役東大生
筆者はSNSでもさまざまな歌舞伎町の住人たちと交流をしているが、なかでもひときわブッ飛んでいるのが、半年前にSNSで知り合ったマコ(20・仮名)という子だ。都内の有名進学校を卒業後、現役で東大に進学。超がつくエリート街道を歩む現役女子大生だが、エロ配信で稼いだ後、現在は歌舞伎町のデリヘルで働いているというツワモノである。
マコが「チャットレディ」を始めたのは東大入学後まもない2020年のことだ。チャットレディとは、ネットでつながった客に動画や音声のライブ配信などをする仕事である。
「親がわりと厳しくて、大学生なのにお小遣いを月に4000円しかもらってなくて。バイトも禁止されていたので、当然、遊ぶお金が足りない。東大卒の友人がチャットレディをやって稼いでいるのを知って、私も調べて始めました」
マコは客のリクエストに応えて自慰行為などの姿を配信していたという。
「中学時代からぼんやりと、そういう仕事をやってみたいなという願望があったんです。実際にやって思ったんですけど、エロ配信って受験と似てるんですよ。やればやるほど結果が出て、売り上げという数字で自分に価値がつく感じが(笑)」
チャットレディには一対一で通話をして稼ぐ手法と、ライブ配信による同時接続数とチップによって稼ぐ手法がある。一対一は確実に収入になるが固定時給。一方、ライブ配信は人気になれば視聴者数に比例してどんどん時給が上がる。人気配信者となるため、マコはいろんなライブチャットサイトを試し、配信の内容を工夫した。