「芸能人のパパ活報道はすぐこっちに影響が出るんで、マジで勘弁してほしいです」
2022年の女性週刊誌による「市川海老蔵氏の多重交際」報道が、パパ活女子たちに招いた思わぬ余波とは……? ライターの佐々木チワワ氏による新刊『ホスト!立ちんぼ!トー横! オーバードーズな人たち ~慶應女子大生が歌舞伎町で暮らした700日間』(講談社)より一部抜粋してお届けする。なお記事内の年齢はすべて初出時の2022年3月時点のもの。(全2回の1回目/後編を読む)
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市川海老蔵にブチギレるパパ活女子たち
「あのニュースのせいでさんざんですよ。すぐ値切られるようになった。芸能人のパパ活報道はすぐこっちに影響が出るんで、マジで勘弁してほしいです」
そうこぼすのは、パパ活歴3年の大学院生・シホ(仮名・24)。「あのニュース」とは、(2022年)3月24日に女性週刊誌で報じられた、市川海老蔵(当時44歳)の多重交際に関する記事のことだ。
海老蔵はSNSでナンパした女性をホテルに誘って2万円を手渡し、肉体関係を持ったという。この海老蔵の行動が、なぜパパ活界隈に影響を及ぼしたのか。
「海老蔵が2万でヤれてるんだから、2万でいいだろ、みたいな感じで『大人』の値段を下げようとしているオジサンがマジで増えました。こっちからしたら、いやいや鏡見ろよ、海老蔵だからギリ2万なんだぞって話ですよ」(シホ)
パパ活では、「顔合わせ」と呼ばれる最初のお茶や食事一時間で1万円、「大人」と呼ばれる肉体関係を持つことは5万円が相場だった。しかし現在は、「素人の女の子を応援する」といった理由でパパ活をする男性は激減。「風俗よりも安く素人と関係を持ちたい」というオジサンで飽和状態になっており、「大人」3万円ですら値切られる市場になりつつある。
「海老蔵の相手の女性がフォロワー50万人の人気インスタグラマーだったというのもあって、『キミみたいな普通の女の子は2万よりも安くていいくらいだ』みたいなスタンスのオジサンまで出てきた。本気で迷惑しています」(シホ)