1ページ目から読む
2/3ページ目

 政治資金に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が解説する。

「政治資金規正法では、20万円超のパーティ券の購入者の氏名や金額を収支報告書に記載するよう義務付けている。130万円のパーティ券収入を記載していないとなれば、政治資金規正法違反(不記載)の恐れがあります」

近未来政治研究会のパー券収入の欄に「鹿児島県建設政治連盟」の記載はない

先月も記載漏れを訂正したばかりだが…

 そもそも鹿児島県建設政治連盟とはどのような団体なのか。

ADVERTISEMENT

「建設業者でつくる鹿児島県建設業協会傘下の政治団体で、所在地は鹿児島市内の同じビル内にあり、代表者も同じです。建設業界と農家は、森山さんの支援団体の中核と言われます」(自民党関係者)

 鹿児島県建設政治連盟会長に聞いた。

――近未来政治研究会は森山さんの派閥。森山さんとのお付き合いは?

「お付き合いとかそういうレベルじゃないよ。そりゃ、森山先生は有名ですから知ってますよ」

――付き合いはある?

「そりゃ誰でも付き合いはあるでしょうが」

鹿児島県建設政治連盟の収支報告書に記載されたパー券支出

――近未来政治研究会のパーティ券を130万円分購入した?

「ちょっと、私には分かりませんけどね、事務局がしておりますんでね」

 近未来政治研究会は昨年11月、34万円のパーティ券収入の不記載があったとして2022年分の収支報告書を訂正し、森山氏本人の資金管理団体も先月下旬、2022年分の収支報告書において、20万円の寄付の記載漏れを訂正したばかりだ。なぜミスが相次ぐのか。