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 そして今回から新たに対応したのが、Apple Pencilを使った手書き入力です。紙のノートおよびペンとそっくりの使い勝手ですので、手書き感を重視したい人、またキーボードでの文字入力が苦手な人にもぴったりです。手書き文字をテキストデータに変換できるアプリを使えば、書いたメモやノートを画像ファイルとしてではなく、テキストファイルに書き出して保存することも可能です。

Apple Pencilを使えば紙×ペンと同じ書き心地でメモが取れます。Apple Pencilでロック画面を軽くつつくだけで起動するインスタントメモ機能を使えば、すばやくメモを取ることが可能です

 このほか、最近では音声入力という方法もあります。ソフトキーボード上のマイクアイコンをタップすることで、iPadに話しかけた内容がテキストに変換されます。入力にあたって声を出さなくてはいけないため、会議やミーティングでの議事録作成には向きませんが、原稿を書く時の下書きなどには十分に実用的です。話すのは得意だけれどもキーボードに向かうとなかなか文章が出てこないという人にぴったりです。

新しいテキスト入力の方法としては音声入力にも注目したいところ。最近は日本語でも十分な精度があり、文章の下書きなどで威力を発揮します

品質の割にリーズナブルな理由とは?

 Apple Pencilが使えるようになった今回のiPad、最大のメリットはなんといっても価格です。

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 これまでApple Pencilを使えるiPadといえばiPad Proしかなく、一式を揃えるためにはApple Pencilと合計で8万円台後半の予算が必要でした。その点、今回のiPadは最小容量である32GBのWi-Fiモデルが3万7800円とリーズナブルな価格設定のため、Apple Pencilをプラスしても、税込5万2488円という破格のプライスで購入できてしまいます。

書いた文字をノートの罫線に収まるよう自動縮小してくれるノートアプリなら、紙のノートに書き留める感覚で使えます。ノートやメモをデジタルに移行したいと考えている人にとっては格好のツールです

 一般的に「第6世代」と呼ばれる今回のiPadは、iPad Proの最新モデルに比べるとCPUは若干グレードが落ちるほか、ディスプレイまわりのスペックがわずかに劣りますが、できること自体はiPad Proとほぼ同じです。それでありながら3万円もの価格差があるというのは、驚きです。

 もともと今回のiPadは、教育市場向けに、思い切ったプライスを実現したと言われています。それだけに、品質の割にリーズナブルなのも当然で、これまでペン入力を試してみたかったけれどもコストなどの面で見送っていた人にとっては、格好の選択肢と言えます。また新規ユーザだけでなく、古いiPadをずっと我慢しつつ使っている人にとっても、要注目の製品と言えそうです。