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「日沖さんがいた頃と違って、いまの中堅以下はそんなに飲んでませんよ。人事評価制度もかなり合理的なものに改善されています。特に対策をしなくても、バブル期までに入社した今の経営層が引退したら、10年後にはかなりホワイトな会社になるんじゃないでしょうか」(50代)
「給料に見合った働きをするだけです」(40代社員)
また、長期的な会社の将来についても、特に悲観することもなく、淡々と現状を受け止めている様子でした。
「2050年代まで石油が1次エネルギーの主役で、私が定年になるまで会社がなくなることはないでしょう。それ以上の先を見て『危機感を持て』と言われても、ちょっとピンときません。会社の経営基盤はしっかりしているので、我々としては給料に見合った働きをするだけです」(40代)
先月トヨタ社員・元社員を取材したとき、多くの社員が世界一の自社に強烈な不満と危機感を持っていることに驚きました(「トヨタ社員・元社員6名が嘆く「世界ナンバーワン企業・トヨタの危機」参照)。トヨタよりも問題山積のエネオスの社員にまったく危機感・改革意欲がないのは、どうしたものでしょうか。
ただ、今は萎縮して、思ったことを発信したり、行動に移したりしていないだけで、強い危機感・改革意欲を持つ社員が多数いるはず。新経営陣と社員が一丸となって改革に突き進み、会社が生まれ変わることを一OBとして期待しています。頑張れエネオス!