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掃除機、水拭きはNGってホント? プロが教える、“花粉対策”のための掃除の仕方「とくに念入りにすべき場所は…」

2024/03/27
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(2)窓 :洗濯物はどうする?

 窓を経由して家の中に入ってくる花粉の多くは「洗濯物」にも付着します。洗濯後の濡れている繊維は、乾いた衣類よりも花粉をより絡めとりやすく、ちょっと振ったくらいでは落とすことが難しいのです。

 洗濯物の外干しは、花粉シーズンの間はできる限り行わないようにしましょう。布団干しも然りです。それだけでも窓からの花粉の侵入を大幅に減らすことができます。

花粉症シーズンの洗濯物は浴室乾燥など、窓から離れた場所で部屋干しにするのがおすすめ ※写真はイメージ ©AFLO

(3)給気口:フィルターで花粉の侵入を抑える

 給気口とは、24時間換気システム(家の中の空気を強制的に外気と入れ替える)を稼働させているとき、窓を開けなくても自動的に新鮮な空気が家の中に入ってくるようにするために開いている穴のことです。通気口、換気口、吸気口などとも呼ばれます。

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 現代の住まいは気密性が高い建物が多いので、シックハウス症候群予防、カビやダニの発生や、酸欠を予防するためにも、24時間換気システムは止めずに稼働させておきたいもの。給気口にあらかじめフィルターが装着された建物であればいいのですが、古い建物など、外気が給気口からダイレクトに家の中に入ってしまうケースがあります。これが花粉の入口のひとつになってしまっています。

 そこで、この給気口に、後付けフィルターを装着させることで花粉の侵入を防ぎます。さまざまなタイプのものが市販されていますので、住まいの給気口の口径に合ったものを貼り付け、汚れたら適宜交換するようにしましょう。

給気口によっては外気とともに花粉がそのまま家の中に入ってしまうケースがある。フィルターを付け、適宜交換するなどの対策をしたい ※写真はイメージ ©AFLO

 屋外側につけるもの、屋内側につけるもの等、予算や条件に合わせて選ぶことができます。住宅設備として、あらかじめフィルターが設置されている場合は交換を忘れてしまいがちなので、改めて確認してみてください。

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