適切な掃除のために必要なポイントは
「できるだけ家の中に入れない」と意識してもなお入り込んでしまった花粉もあるでしょう。できるだけ速やかに花粉を家の外に出すには、ポイントを押さえた掃除が有効です。花粉はいわゆるハウスダストアレルギーの原因となるダニやカビなどと異なり、家の中で勝手に増殖しない、と前述しました。
ただ家の中で花粉は、CMのようにそれだけが蛍光黄色に輝いて見えるわけではなく、ダニやカビを含んだハウスダスト、つまり「ホコリ」と一緒に動きます。要は、適切なホコリの掃除ができれば、それが花粉対策になるということです。
「トイレ」と「洗面所」を念入りに
中でも花粉を含んだホコリが落ちていることが多いのが衣類の着脱回数が多い「トイレ」と「洗面所」。この部分の掃除をしっかり行うことで家の他のエリアに花粉を蔓延させてしまうことを防ぎます。
トイレ掃除といえば便器内をブラシでゴシゴシすることがメインと捉えられがちですが、花粉の時期は意識して床拭きの頻度を高めましょう。
床拭きは普段使いのトイレ用中性洗剤をトイレットペーパーに吹きつけたもので拭き掃除をする程度で十分です。
大事なのは掃除のやり方よりも回数
子どもが公園遊びをしたあとなど、洗面所で服を脱がせた途端に泥砂がザーッと床に落ちたりすることがありますが、花粉も目に見えないだけでそのように身体に付着しています。そのため、洗面脱衣所には脱いだ衣類の繊維クズと一緒に、花粉を含んだホコリが多く落ちています。出来るだけ頻繁に、使い捨て掃除シートなどを使ってサッと床拭き、ホコリ除去をして家の他のエリアに花粉を逃がさないことが大切です。
ところで「排気で花粉を部屋中に飛ばしてしまうから、花粉掃除には掃除機はダメ」「花粉が水で破裂してますます細かくなり挙動が悪くなるから水拭きはご法度」「いや乾拭きより水拭きの方がホコリが立たないのでおすすめ」など、花粉掃除方法には諸説あります。
しかし、もっとも大事なのはやり方よりも回数。「通常よりも頻度を高めに掃除をすること」です。各々の環境で、やりやすく続けやすい方法を選ぶのがいいのではと思います。