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「ティーンのアイドル」が「薬物依存」を経てプロレスラー役で「完全変革」… “ハリウッド殿堂入り”  ザック・エフロン(36)の俳優人生

「ティーンのアイドル」が「薬物依存」を経てプロレスラー役で「完全変革」… “ハリウッド殿堂入り” ザック・エフロン(36)の俳優人生

映画『アイアンクロー』

2024/04/07

source : 週刊文春CINEMA オンライン オリジナル

genre : エンタメ, 映画, スポーツ, 芸能, テレビ・ラジオ

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役を受けた段階で肉体作りが必須と理解

 エフロンの弟たちを演じるのは、ジェレミー・アレン・ホワイト(『一流シェフのファミリーレストラン』)、ハリス・ディキンソン(『キングスマン:ファースト・エージェント』)、スタンリー・シモンズら。

 ダーキン監督は、エフロンを主演に決めた後、兄弟としての相性がよさそうな役者を選んでいったという。特訓や体作りを一緒にやったことも、仲間意識を高める上で効果的だった。実際、彼らの肉体面での変化には心底驚かされる。

写真左が『アイアンクロー』の兄弟たち。左からハリス・ディキンソン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ザック・エフロン。実際のフォン・エリック兄弟(右)に限りなく近い肉体に © 2023 House Claw Rights LLC; Claw Film LLC; British Broadcasting Corporation. All Rights Reserved.

「フォン・エリック兄弟の肉体と僕らのそれは、当然だけれども、まるで違っていた。彼らはアスリート、僕らは俳優なんだからね。役を引き受けた段階で、肉体作りが必須だということはわかっていたよ。

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 もともと僕は体を動かすことが好き。だけど、スキーやロッククライミング、ハイキング、マウンテンバイクなどで、ボディビルディングは普段、やらない。

 今回、ケビンを演じる上で、僕にははっきり定められた目標があった。その肉体に、締め切りまでに到達するということだ。僕は必死になってそのための努力をしたよ。

 見た目をケビンと似せるという一番のゴール以外にも、プロレスラーの心理に入っていけるというメリットもあった。撮影が終わってからは、アーノルド・シュワルツェネッガーのモードから切り替え、また普段の自分らしいワークアウトに戻っているが」

 その体験は、大変ではあったが、非常にやりがいがあり、楽しくもあった。

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