「ティーンのアイドル」が「薬物依存」を経てプロレスラー役で「完全変革」… “ハリウッド殿堂入り” ザック・エフロン（36）の俳優人生

「それまでまるで知らなかったことを一から学べるんだからね。肉体面でも、まさか自分がこんなふうになるとはと思うものになってみせるんだ。それは俳優という仕事の最高の醍醐味。

　毎回、違う人たちと組めるのもそう。（メジャーリーグに例えるなら）違うチームに入って、緊張感あふれるプレイオフの試合に挑むようなものさ。僕はそんなことを、もう20年もやらせてもらってきた。自分はなんと幸運なのかと、今でも時々頬をつねるよ」

『ハイスクール・ミュージカル』で大ブレイク、ロマンスも話題に

　ディズニー・チャンネルの『ハイスクール・ミュージカル』で大ブレイクしたのは、18年前。作品の中で恋人を演じるヴァネッサ・ハジェンズとの私生活でのロマンスも、当時、世間を騒がせたものだ。

　しかし、その後、着実にキャリアを重ねていく中では、アルコールや薬物の依存症で更生施設に入所したり、ロサンゼルスのダウンタウンでホームレスの男性と喧嘩をしたりなど、ネガティブなニュースでも注目された。

30代でシドニー移住、ハリウッドの殿堂入り

　カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポに生まれ、高校時代にはオーディションや仕事があるたびに車でロサンゼルスに行っていたエフロンは、2021年、ロサンゼルスの家を売却し、オーストラリアのシドニーに移住している。パパラッチの少ない場所で、プライバシーを守りながら生活することを望んだのだろう。

　その一方で、昨年末、ハリウッド・ブルバードのウォーク・オブ・フェームに自分の名前の星が加えられた時には、喜びいっぱいでその華やかな儀式に出席した。