共演以来ずっと仲良く連絡も取り合う仲だった
――キャストに目を向けると、池内博之さんや山崎裕太さん、窪塚洋介さん、小栗旬さんといった、当時生徒役だった俳優たちも揃って出演されるというのも驚きでした。
「企画書の段階で、旧メンバーの人もイメージとして出ればいいかなと思って書いていたんですね。お願いしに行く自分としてはドキドキですけどね。本当に出てもらえるか分からなかったし(笑)。でもここは頑張らないといけないなと思って。実際に動き出したのは、去年のちょうど今ぐらいから、最初に反町さんと話した後ぐらいからですかね。『反町さんもぜひ出てもらえたらっておっしゃってるんで、協力してもらえませんか?』っていうお願いをして。結果、どのキャストもお1人も欠けることなく出てもらえたのは嬉しかったですね」
――皆さんオファーに驚かれたと思いますが、どのような反応でしたか?
「私は個別にお願いしに行っているんですが、特に生徒の池内さん、山崎さん、窪塚さん、小栗さんは『こういう企画があるから出ようぜ』って話してくれていたみたいで。98年の『GTO』で共演して以来ずっと仲良くしていて連絡も取り合う仲だったそうなんです。後から聞いたんですが、心強かったですね」
――ちなみに、マニアックな質問かもしれませんが、当時、役名がなかった玉木宏さんは出演されないのでしょうか?
「98年の時は、本当に少し出ていただいた感じなんですよね。2時間という制約の中で、二十数年後の鬼塚との関係性を作りづらいキャラクターというのもあり、今回はレギュラー出演していただいた方に絞らせてもらいました。でも、ぜひまた機会があれば出ていただきたいですね」
社長さんもドラマの趣旨を意気に感じてくださって
――そして、何と言っても松嶋菜々子さんの出演が決まったのもサプライズでしたね。
「ありがとうございます(笑)。最初に企画書を作った時に、ぜひ松嶋さんにも出てもらいたいと思っていたんです。松嶋さんが出ないことを最初から考えて企画書を書くのは、あり得なくて。もちろんハードルは高いのかもしれないけど、最初からそのハードルを低くして始めたくないなと思っていて。しかもそれで企画書を作って、各所に許可を出してもらった手前、『やっぱり松嶋さんは無理でした』というのも言いたくない(笑)。安藤の作った企画書は勢いだけか、というのも癪なので、頑張ってお願いに行きました。
まず事務所の社長さんに連絡させてもらって、『反町さんが、今、GTOをもう1回やりましょうと言ってくれてる。ぜひ良いGTOにしたい。それにはもう松嶋さんが冬月あずさとして出てもらうしかない』というような話をさせてもらいました」
――それに対して、松嶋さんは二つ返事で応じてくださった?
「社長さんもドラマの趣旨を意気に感じてくださって、最終的には本も読んだ上で『面白いからぜひ』っていう形でOKを頂きました」