ーーお父さんとの会話で、知らず知らずのうちに鍛えられていたところがありそうですね。
みりちゃむ かなとは思ってます。そのおかげなのか、運良くオーディションに受かりました。
台本は2ページあるかないか
ーー本番に臨む時は、前もって悪口を練っていくのですか。
みりちゃむ ないです。考えてきても、流れがそっちじゃないほうへいっちゃうから意味がないんで。
ただ、アニメを見たり、漫画を読んだりするのが好きなので、そういうところを参考にしたりしますね。『ハイキュー!!』がメチャメチャ好きで、武田一鉄ってバレー部の顧問が、例え話みたいのをするんですよ。そういうのを見たり読んだりしては「ああ、こういう例え方もあるのか」って。
でも、私の力というよりは、喧嘩相手になってるのが、錦鯉の渡辺(隆)さんで芸人だから成立してるんだと思います。ツッコミというか、そういうことがしやすい空気を作ってくれてるので。
ーー台本って。
みりちゃむ 2ページあるかないかぐらいの台本は一応あります。でも、特にそれに沿ってやっているわけじゃないんですよ。しょっぱなだけの台本。「さぁ、今回も始まりました」みたいな、ほんとに冒頭だけで。それとエンディングの言葉が軽く書いてあるんですけど。しかも楽屋にポンッて置いてあるだけって感じで。
「たとえば、こんな感じの悪口を」とか書いてあったりすることもあるけど、台本って呼べるような台本じゃないですね。っていうか、もし「こうして」とか書いてあっても絶対無理。一応、目は通すけど。
「え、ほんとにやるんだ」無茶振りに対応する芸人に驚き
ーー「相手が渡辺さんで芸人だから成立してる」とのことですが、そう感じさせる場面は具体的にどんな時ですか。
みりちゃむ ほんとにヤベえなと思ったのが、ラランドのニシダさんが口から出した氷、それも床に落っこったやつをそのまま食べちゃったりとか。「そこまで振り切れる?」みたいな。あそこまでやれちゃうのって、たぶん芸人の中でも結構少ないと思いますけど。返し方に関しても、こっちがツッコみやすいような返し方を瞬時にしてくれたりするんで。
ーー口喧嘩企画の中で「◯◯してみろよ」「◯◯やれよ」など、渡辺さんに屈辱的な無茶振りを迫りますよね。渡辺さんがそれに応えて「え、ほんとにやるんだ」と驚くことはありましたか。
みりちゃむ たまにあります(笑)。「これ、さすがにやらないだろ」ってことも、大体やってくれますね。
ーー口喧嘩をしているなかで、渡辺さんの冷静さみたいなものを感じたりは。
みりちゃむ 「冷静だな」と思うなんてことはないです。冷静な瞬間を見ることがない(笑)。