2006年にホームレスギャルマンガ家としてデビューした浜田ブリトニーさん(43)。2019年にお笑い芸人の岩見透さんと結婚し、現在は2児の母として子育てに奮闘中である。

 そんな浜田さんだが、マンガ家としてデビューするまでは波乱万丈な人生を送っていたという。18歳で千葉県から上京し、27歳でマンガ家デビューするまでの道のりを聞いた。(全3回の1回目/続きを読む)

キャバクラで働いていた時の浜田ブリトニーさん

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――現在はこちら新宿にあるダイニングバー「オカオカハウス」でマンガ家のためのお店をやっていらっしゃるんですね。

浜田 ここはマンガ家とかマンガ好きが集まるバーです。来てくれたマンガ家が壁中にイラストを描いてくれるんです。

 ここではいろんな業種の人との出会いもたくさんあるので、マンガ家にとってはオアシスです。次は『GTO』の藤沢とおるさんがゲストのイベントもやるんですよ。

浜田ブリトニーさん(43)

――浜田さんはもともとマンガ家志望ではなかったそうですね。高校3年生の時に1人で上京したとおっしゃっていましたが、それはどういった経緯だったんですか?

浜田 千葉県出身なんですけど、昔から東京で「お金を稼ぐ」のが夢だったんです。経済的に苦しかったわけではないんですが、小さい頃から「稼がなきゃ」という思いが直感的にあって。それにギャルだったから、渋谷への憧れもあって。18歳になった高校3年生の4月に、学校を退学して1人で上京しました。

 当時ずっと大事にしていたPHSも捨てて、お金も数千円しか持たずに上京。かなり勇気のある行動ですよね。

お店の壁中に描かれたイラスト

――最初はどこで働かれたのでしょうか。

浜田 東京になんの当てもなかったから、とりあえず求人誌に載っていたキャバクラの面接に行って、キャバ嬢として住み込みで働き始めました。

――キャバクラでの仕事はいかがでしたか。

浜田 最悪でしたよ。だってマナーがなってないとか、礼儀作法がどうのこうのっていちいち指摘されて(笑)。千葉でギャルしていた18歳の小娘だから、そんなの身についていないわけですよ。

マンガ家としてデビューした時の浜田ブリトニーさん

 それに、たまたま最初に働き始めたそのお店が、ママのいる厳しいところだったみたいで、だいぶしばかれました。

――「お金を稼ぎたい」と上京したということですが、当時はどのくらいの収入があったのでしょうか。