19歳で起業し、「ギャル社長」として注目を浴びた藤田志穂さん(38)。ギャルの地位向上を目指して活動をし、農業とコラボした「ノギャル」プロジェクトも推進した。
そんな藤田さんに、今再び脚光を浴びるギャルブームについて、また、かつて受けたギャルへの偏見や差別について話を聞いた。(全2回の1回目/2回目に続く)
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今年に入ってギャルをテーマにした取材が増えた
――今はもう、ギャル時代のように肌は焼かないですか。
藤田志穂さん(以降、藤田) 本当は黒肌が好きですけどね。今は子どもを自転車で送り迎えする時くらいですかね、日焼けできるタイミングは(笑)。
――今はもうギャルではない?
藤田 ギャルが好きだけど、やっぱり全盛期のギャルを知っている自分としては、メイクも手抜きしている今、ギャルを自認するのはおこがましい、という気持ちです(笑)。
――しかし今日はギャルのことをメインにお聞きしたいと思っております。
藤田 あ、でもたしかに今年に入ってからそういう取材が増えたんですよね。
――「そういう」というのはギャルについての取材、ということですか。
藤田 取材ラッシュの直前、大学生たちが「ギャルをテーマにした雑誌を作りたい」と言ってヒアリングに来てくれたんです。その子たちに「なんでギャルなの?」と聞いてみたら、韓国のアイドルがギャルピースをしていたりルーズソックスを履いてたりするらしくって、「そこからギャルブームが来てるんですよ~」と教えてくれました。
その直後、年明けから「ギャルについて話して下さい!」という取材がバタバタっと何件も入ったので、たしかにギャルブームきてるのかも、と。
――藤田さん世代の元祖「平成ギャル」と、今の「令和ギャル」に違いはありますか?