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知らないおじさんに「3万でどう?」と“援交”に誘われ…19歳で起業した元ギャル社長(38)が高校時代に感じた周囲からの“ギャル差別”

藤田志穂さんインタビュー #1

2023/07/15
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藤田 私たちの時代のギャルは黒肌、メッシュを入れた明るい髪、濃いメイクっていうのがマストでしたけど、今はもっと自由ですよね。ガングロギャルの後に白ギャル、姫ギャルとバラエティが出てきて、「ギャル」という言葉が、“ファッションやメイクが好きな女の子”全般を指すような、そんな感じに変わっている気がします。「流行ってるから皆アムラーファッションする」みたいな時代じゃないよね、と。

――見た目は多彩になったけど、そこに通底する「ギャルマインド」みたいなものがあるのでしょうか?

藤田 中身の面でいうと、昔はヤンキーからギャルになった子も少なくなかったし、芯が強くて仲間を大事にする、みたいなことはよく言われました。ただ、今はその辺も変わっているのかもしれません。なにせ私も大学生からギャルブームを教えてもらったくらいわかっていなかったので、掴めているか自信はないです(笑)。

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藤田さんが高校からギャルメイクを始めた理由

――藤田さんがギャルになったのはどうしてですか?

藤田 中学生の時に『egg』の読者モデル・青木のあさんに憧れて高校デビューしました。中学の時は校則が厳しくてできなかったので、自由な校風の高校に入ったと同時にギャルメイクをはじめたんです。

――当時、『Zipper』などで知られた個性的な“青文字系”と、『CanCam』を筆頭にしたコンサバな“赤文字系”も流行っていましたが、その中で“ギャル系”に惹かれたのはなぜでしょうか。

藤田 好きな人が「お姉さん系が好き」と聞いた時に赤文字系のファッションをしたこともあります。でも、その時に思ったのが、「この格好は大人になってもできるな」ということでした。一方で、ギャルは今この時しかできないファッションな気がして、そこから一生懸命肌を焼いてましたね。

 

 親からも、「なにパンダみたいな顔して」って言われていたんですけど、「私が今このメイクを我慢して20歳からやりだしたらどう思う?」と聞いたら、すぐに理解してくれました(笑)。

――ギャル時代の思い出の持ち物やブランドはどんなものですか。