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裏金の多さは自民党「3位」なのに、萩生田氏の処分が軽いのはナゼ? 「処分の線引き」をめぐるミステリー

2024/04/09
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 自民党、裏金事件で39人を処分。このニュースに「自民党内の処分なんて茶番だろ、興味ない」と思う方もいるかもしれない。でも茶番には茶番の大事なポイントがある。知っておくべき点がある。

 たとえば、

(1)処分の線引き「500万円」ってどんな理由?

(2)裏金の金額が多いのになぜ萩生田光一氏は処分が軽い?

 という点だ。

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萩生田光一氏 ©文藝春秋

「500万円以上」という基準

 まず(1)について。処分の審査対象を500万円以上の議員(2018~22年の5年間の不記載額)とする理由だが、ぴったりの解説があった。4月2日の読売新聞。

『自民 党紀委開催へ 処分の線引き 設定腐心』

 党執行部は当初は「1000万円以上」とする案を検討したという。

 しかし、

《この場合、対象者は約20人にとどまる。一方、基準を500万円以上に引き下げれば、対象者は倍に増える。》

 対象者が倍の「39人」に増えると何かいいことがあるのか?