1ページ目から読む
4/4ページ目

面白かった議員の反応

 さて今回の処分を受けて反応が面白かったのは「5人衆の一人」だ。

 朝日新聞(4月5日)によると、処分が発表されたあと、ある中堅議員は5人衆の一人とエレベーターで乗り合わせ、「大変ですね」と声をかけた。

 すると、

ADVERTISEMENT

《幹部はあっけらかんと語った。「あの時の方が大変だった」。若い頃のスキャンダルを追及された閣僚時代を例に笑っていたという。》

 この5人衆の一人って誰だろう? 閣僚時代に若い頃のスキャンダルが暴露? ぱっと顔が浮かんだのは下着ドロボー疑惑を報じられた過去を持つ高木毅氏だが、真相やいかに。

 しかし発言の主が誰であっても「あの時の方が大変だった」と言うくらいなのだから、今回の自民党内の処分はやはりお手盛りで適当だったのだなぁ。

「緊張感」の大切さ

 皮肉を言えば、私は今回の裏金問題を知ったときに、海外ではこれほど深刻にならなかったのでは? と思った。なぜなら政権交代があるからだ。下手を打てばすぐに交代させられるという緊張感が常にある。1月に現地で見た台湾総統選もそうだった。緊張感があることは政権交代以上に重要だと痛感した。

 不祥事が発覚してもろくに説明しない、曖昧なままでやり過ごすのは「何をしても大丈夫、時間が経てば忘れる」と思っているからだろう。茶番には茶番の理由があるのだ。これも知っておくべき点なのである。