Amazonが販売しているタブレット「Fire」シリーズは、わずか8980円から入手できる抜群のコストパフォーマンスで人気があります。Google Playストアに対応しないため、利用可能なアプリが限られるのはネックですが、セール時ではさらに値引きされることもあり、気軽に試したいというニーズにはぴったりです。
このFireタブレット、現在は画面サイズの異なる4つのモデルがラインナップされており、購入にあたってはまずこの画面サイズが最初の条件になりがちですが、実際には細かな機能差も多く、値段につられてよく調べもせずに購入すると、がっかりすることになりかねません。
今回は、現行の「Fire」シリーズ4機種について、5つの切り口で、どの製品がどのような用途に適しているかをチェックしてみました。
あからさまに時代遅れのモデルはないが…
現行のFireタブレットは、キッズ向けモデルやスペックを強化したPlusバージョンを除けば、画面サイズ別に「7型」「8型」「10.1型」「11型」の4つのモデルがあります。いずれも過去2年のうちにポートにUSB Type-Cを採用した新型へとモデルチェンジしており、あからさまに時代遅れのモデルはありません。その点は安心してよいでしょう。
この4モデルの中で唯一設計思想が異なるのが、11型の「Fire Max 11」です。堅牢なアルミボディを採用するほか、性能も高いため動作も軽快、さらに指紋認証を備えているのでロック状態からすぐに解除が行えるなど、ほかの3モデルを圧倒しており、操作性と使い勝手のよさを重視するなら一押しです。ただし価格は3万円台半ばと、ワンランク高くなってしまいます。
11型以外の3モデルは、多くは1万円台で購入できるなど価格は安い反面、性能はあまり高くなく、動作ももっさり感がみられるほか、ボディは樹脂製で傷がつきやすかったり、指紋認証も非搭載だったりと、あちこちにコストダウンの跡が見られます。モデルチェンジの時期が比較的新しい10.1型の「Fire HD 10」は性能面でほかの2モデルより有利ですが、それでも前述の11型とはかなりの差があります。