令和でも＜全席自由＆入れ替えなし＞ 神戸の名画座で三代目が「支配人冥利に尽きる」という“客のひとこと”

「祖父が始めた劇場を父から引き継いで12年になりますが、毎日ロビーに立っているので、お客様の顔はよく知っています。『この作品はあの常連さんが好きそうだなあ』とか考えながらプログラムを決めていますね。

　当館は1日2作品の2回上映が基本ですが、『Aという作品が目当てだったけど、Bも予想外に良かった』と言ってもらえると支配人冥利に尽きます」

アニメやクラシック作品の上映も

　パルシネマの魅力は2本立てのコスパだけではない。

「通常の2本立てとは別に、アニメやクラシック作品などをかける『朝パル』『夜パル』という1作品上映枠も設けています。

　チャップリンやキートンの無声映画にピアノの生演奏で伴奏をつける『ピアノ劇場』と題した上映会を催したり、『ジュラシック・パーク』シリーズ3作品を入れ替え制で一挙上映する特別企画をやったりと、イベントもちょくちょくやっています。

『なんかおもしろいことをやってる映画館だよなあ』と思ってもらえると嬉しいです」

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