好評発売中の文春文庫『彼は早稲田で死んだ 大学構内リンチ殺人事件の永遠』(樋田毅著、第53回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作)を原案にした映画『ゲバルトの杜 ~彼は早稲田で死んだ~』が、5月25日(土)よりユーロスペースほかで公開される。
約50年前、早稲田大学で起きた悲劇「川口大三郎リンチ殺害事件」をきっかけに、各党派でエスカレートしていった“内ゲバ”を、関係者の証言ドキュメントと、鴻上尚史・演出の短篇劇によって立体的に描き出したミクスチャー・ドキュメンタリーだ。
20世紀、そして現代の政治闘争の記録を上映
現在、『ゲバルトの杜~』の公開を記念して、アテネ・フランセ文化センター(アクセスはこちら)でイベント「記憶の杜1967→2024」が開催されている(詳細・予約はこちら)。
『ゲバルトの杜~』を監督したのは、1960年~70年代の政治闘争の時代を描く作品を発表し続けてきた代島治彦。
代島監督の代表作『三里塚に生きる』、『三里塚のイカロス』、『きみが死んだあとで』をはじめとする20世紀の“政治の季節”を描いた作品だけでなく、21世紀の現代に起こった台湾、香港の闘争を記録した作品も上映される重層的なプログラムだ。
トークショーには日本映画大学教授・石坂健治氏、ジャーナリスト・金平茂紀氏など、当時を語る“重要なゲスト”が登壇する。