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満足度が高いマンションの特徴

 ここまで、自宅の物件に“あると困るテナント”を紹介してきたが、業種によっては「あるとうれしいテナント」も存在する。

「転居したマンションの2階にホットヨガスタジオが入っていたので試しに入会してみたところ、大正解だった。ホットヨガで汗をかいたあとは、スタジオ内に設置されたシャワーを使うのが一般的だが、自分は部屋に帰れば、待ち時間なしでシャワーが浴びられる。レッスン料はかかるが、運動不足が解消されているので満足度が高い」(30代・会社員)

「自室の下に事務所物件が入っている。夜間には誰もいなくなるので静かだし、自分が足音を立ててもクレームにならないので過ごしやすい」(40代・会社員)

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 テナントを有効に活用したり、事務所が階下にあったりする物件は快適に過ごせそうだ。

※写真はイメージ ©mapo/イメージマート

 また、橋本さんが扱っている賃貸物件のなかには、飲食店のテナントが入っていても住人の満足度が高いマンションがあるという。

「そこは1階で飲食店を経営しているオーナーが、マンションの大家も兼任している物件なのですが『入居者は半額』というサービスを実施しているんです。入居者も喜んで店舗を利用しています。ほかにも、銭湯を運営している賃貸物件で入居者なら無料でお風呂を利用できる、なんてケースも。どんな物件にも言えることですが、住人を大切にしている大家さんの物件は、住人の不満も少ないですね」

 テナントの種類や大家の方針によって、住みやすさとデメリットは大きく異なる。引越しの際は本稿を参考にしてもらいたい。