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ニオイがつきやすい物件の“見抜き方”

 都内で不動産仲介業を営む橋本守さん(仮名・42歳)は、飲食店のテナントが入っていてもニオイの影響が少ない物件もある、と話す。

「飲食店から発せられるニオイの正体は、店外に設置された排気ダクトから出る熱や煙。1階に店舗があっても排気ダクトが屋上に設置されている物件ならば、上空に煙を逃がせるので居住階への影響は少ないでしょう。

 ただ、屋上にダクトを設置するには多額の費用がかかるので、個人経営の飲食店では店舗横の壁に下向きのフードをつけたダクトを設置するのが限界。そのため、どうしても上階にニオイが立ち上ってしまいます。資金力がある大手チェーン店は、クレーム回避のためにダクトを屋上に設置するケースが多いので、その点は安心かもしれません」

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 飲食店がテナントに入っている物件を検討する際は、ダクトの位置を注視するとよさそうだ。

生活には便利そうだが、早朝・深夜に気になる“アレ”

 そのほか、1階にコンビニがある物件は入居後にクレームが入りがち、と橋本さんは話す。

「コンビニがあると24時間気軽に利用できて便利ですし、我々不動産屋もメリットとして推すポイントです。ただ、商品の搬入が夜遅い時間や早朝に行われるため、『ガシャンガシャンという台車の音が気になる』というクレームが入ることもあります。上層階に住んでいれば音は響かないのですが、3階、4階あたりまでは搬入の音が聞こえてしまいます」

近所にあったら便利なコンビニだが、近すぎると騒音が気になるケースも ※写真はイメージ ©cake_and_steak/イメージマート

 また、コンビニ前で酒盛りをする人々がいると「人の声がうるさい」「治安が悪い」などの理由で、退去する住人もいるそうだ。

最近増えた騒音トラブルとは

 そして近年、騒音のトラブルになっているのが、住人がマンションの一室を“レンタルルーム”として提供している部屋だという。

「昨今、個人が自室や所有する部屋をレンタルルームとして貸し出すサービスが広く普及しましたよね。海外でお客さんを募集して、許可を取らずに違法で民泊をしている例もありました。他にも、“スタジオ”として24時間貸し出している部屋は、何度かトラブルになりました」