「CIAOちゅ~る」「ライトツナ」などで知られる缶詰製造大手の「いなば食品」に注目が集まっている。

 きっかけは、4月11日発売の「週刊文春」の記事だった。今春、同社に入社予定だった一般職採用の新入社員19名のうち9割が“入社拒否”。その背景に“ボロ家ハラスメント”があったと報じたのだ。

いなば食品の工場

現役社員などから告発が殺到している

「社宅として会社に案内されたのは古い一軒家ばかり。そこに新入社員同士2~4人に分かれて、共同生活をしろというのです」(入社を辞退した女性)

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新入社員が入居を指示されたボロ家

 さらに4月18日発売号の記事では、同社の静岡県内の工場で2023年の一時期、食品衛生法に違反した状態で缶詰を製造していたこと、市中に出回った缶詰は回収されなかったことなどを報じた。

 第1弾の記事の配信後、「週刊文春」編集部には同社に関する情報提供が殺到。現在も、情報提供フォーム「文春リークス」には同社の社員や関係者らから続々と“告発”が寄せられている。

 いなば食品の関係者らが自身の窮状を訴える際、必ずと言っていいほど上がるのが、同社の“女帝”と恐れられる、稲葉優子会長(54)の存在だ。