今月15日、サッカー男子23歳以下によるアジア地域の国別対抗戦兼パリ・オリンピック最終予選である「AFC U23アジアカップ2024」が開幕した。U-23日本代表はグループリーグで中国・UAE・韓国と対戦し、2勝1敗で準々決勝へ進出。25日に開催国カタールと対戦する。

 元日本代表で、現在はサッカー解説者として活躍する城彰二氏は、U-23日本代表の戦いぶりをどう見たのか。話を聞いた。

U-23日本代表 ©時事通信社

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韓国戦は攻撃の糸口を見つけらず…

――グループリーグは、韓国に敗れて2勝1敗で2位通過という結果になりました。

城彰二さん(以下、城) 初戦の中国戦は、DF西尾(隆矢)が退場して、これは厳しいなと思ったけど、なんとか勝ち切ったので結果的にいいスタートになりました。2戦目のUAE戦は中国戦から7人もスタメンを入れ替えたけど、この試合は良かった。

 決定力という課題があったけど、攻撃陣の連携が非常に良くて、スタメンを入れ替えたのを感じさせない選手層の厚みと強さがありました。今大会を2チームで戦うみたいな感じで、UAE戦まではいい流れだったと思います。

――韓国戦も、UAE戦から7名もメンバーを入れ替えての試合になりました。韓国との力関係もあり、UAE戦ほどメンバー入れ替えの良さが見えなかった感じがします。

 韓国戦は、準々決勝の相手(カタールかインドネシア)が分かっていたので、勝たないといけない試合でした。UAE戦で先発しなかったMF松木(玖生)や藤田(譲瑠チマ)、FW細谷(真大)ら主力をスタメンで起用して、勝ちに行くんだろうなって思っていたけど、彼らをスタメンに入れず、初出場のDF半田(陸)、MF田中(聡)、GK野澤(大志ブライトン)らを起用。

 中2日での試合なのでフレッシュな選手を起用してチャレンジしたいという意図は分かるけど、前半の戦いを見ると当てが外れたなと。