昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

アンジャッシュ児嶋「ヒロミさんに弟子入り志願した思い出」

“テレビっ子”児嶋一哉インタビュー #2

ダウンタウンさんの影響で1回みんな「おかしくなる」

―― ダウンタウンの影響はやはり大きかったんですね。

児嶋 一番多感な時期に登場したのがダウンタウンさんでしたから、学校でも真似したりね。僕ら周りみんなそうでしたけど、一回それでおかしくなるんですよね。

―― おかしくなる(笑)。

児嶋 センスいいことをボソッと言う松本さんの芸風なんて、素人が真似できるわけない。それで確実にスベりますよね。浜田さんの影響を受けて「殺すぞ!」みたいな強いツッコミだって、素人が手を出せるものじゃないし。

 

高校は共学なのに女の子としゃべった記憶もない

―― 児嶋さんは学生時代、どんな人だったんですか。

児嶋 時期によって全然違うんですよ。小学校はサッカーをやってて、運動神経もまぁまぁ良かったんです。それで足も速いほうでリレーの選手とかになる。それで体も大きかったから、ケンカも強い。そういう奴って、一目置かれるじゃないですか。だからわりとシャイだけど、目立つ存在ではありました。中学校でも2年までは陸上部。勉強も一生懸命、1年ぐらいやってみたんですよ。それでクラスで5番ぐらいになったのかな。でもそれが限界だったんですけどね。バレンタインにも2、3個チョコをもらいましたね。まぁまぁもらえるぐらいにはモテたんです。

―― いい学生時代ですね。

児嶋 でも高校で一変しちゃうんです。あんまり高校に行かずにさぼっちゃって。修学旅行も文化祭も体育祭も1回も顔を出さない、ちょっと気持ち悪いやつになっちゃったんです。共学なのに女の子としゃべった記憶もない。

―― 中学では活発だったのに、なんでそんなことになったんですか?

児嶋 僕の中ではもう芸能界に入ろうと決めてた。だから高校は辞めるつもりで行ってたんです、勝手に。何のあてもないんですけど。だから「文化祭とか体育祭とかではしゃいでるこいつらバカじゃない? クソガキだなぁ」とか、すっごい引いてたんですよ。やなヤツでしょ。でも芸能界目指してるとは表立って言わないんですよ。だから周りからみたら、なんだこいつ気持ち悪いって思われてたと思う。

 

―― 芸能界を目指して素人参加番組に出ようとは思わなかったんですか。

児嶋 めちゃくちゃ緊張しいだし、シャイだし。そんな勇気はないですね。だから、まあ中途半端な時代ですよ。

最悪の第一印象でしたね、渡部は

―― 相方の渡部さんと出会われたのは、高校時代?

児嶋 高校2年の時に同じクラスになりました。

―― どういう印象でしたか。

児嶋 最悪の第一印象でしたね。体育の授業が終わって、渡部が横で着替えてたんですよ。その日は『少年ジャンプ』の発売日で、渡部がジャンプ買ってたみたいなんですけど、「俺のジャンプねぇな。あれ? 知らない?」みたいな話してて。そしたら、パッと俺の顔を見て、「お前ジャンプ取ったろ」って。「取ってねーよ」。これが最初の会話なんです。

―― いきなり泥棒扱い(笑)。

児嶋 最悪。あいつは全く覚えてないんですけど。

 

―― 渡部さんはクラスではどのようなポジションだったんですか?

児嶋 人気者でしたね。見た目もいいし、さわやか。番長の横にいる、賑やかしタイプで、いつもいいポジションにいる感じでしたね。渡部いわく「クラスの1軍」。それで俺が「3軍」なんだそうですよ、俺は認めてないですけど(笑)。

―― 渡部さんとは遊ぶような仲じゃなかったんですか?

児嶋 そうですね。ゲーセン行ったりする仲間はいたんですけど、渡部は違ったな。