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「Aくんのアレをペロペロしたい」大手ボイトレ教室で行われた“わいせつ授業”の全容「AV男優のモノマネをしよう」「じゃあエロ系やりますか」《音声入手》

source : 週刊文春 電子版オリジナル

genre : ニュース, 芸能, 音楽, 社会

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「お腹じゃ意味ないの。私を信じて!」

 そう言うと男性講師X氏は、ローションを塗った手で男子生徒の性器を触り始めた――。

 4月15日、ボイストレーナーの男性X氏(40)が警視庁に準強制わいせつ罪で書類送検された。被害を受けたのは、X氏の生徒で当時22歳の男性A氏(25)。現場は、業界最大手を喧伝するボイストレーニング教室「Z」の教室内だった――。A氏本人が、「週刊文春」の記者に被害の詳細を明かした。

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被害者のA氏

X氏は「言語化が上手でした」

 高校時代からバンド活動をしていたA氏は大学1年生の2018年秋、プロの歌手を目指してZの新宿校に通い始める。Zは同校のHPによれば、全国に100校舎を展開し、生徒数21000名以上、講師1000名を擁する最大手のスクールだ。

「ボイストレーニングの教室は、だいたいが一人の講師が個人でやっているのですが、Zは講師の選択肢が多くて良いと思いました」

 最初は女性講師から指導を受けていたが、男性ボーカルなら男性講師に習ったほうが良いとアドバイスされ、4人ほど男性講師のレッスンを試した後、X氏の指導を受けることを決めた。

「ボーカルの指導は、声の出し方や、そのための身体の使い方を説明するんですが、感覚的な説明をする講師が多い中で、Xは言語化が上手でした。僕が通っていた学校でも一番の人気講師でした」

 X氏は自身もレコードデビュー経験があると話し、 プロを目指すA氏の相談にも親身に乗ってくれた。X氏は高音が出ないA氏に、鼻の通りが悪いからだと手術を勧め、A氏は実際に大学病院で鼻中隔湾曲症の手術を受けている。一時はA氏の弟にもX氏のレッスンを受けさせるなど、A氏はボイストレーナーとしてのX氏を信頼していたという。