学歴を知ると学歴コンプが発動する男性
――東大に入って、「この人は本物の天才だ」と感じた人はいますか。
神谷 文学部に言語が本当に好きで、中国語、韓国語、ヘブライ語などなど、10ヵ国語ほど読み書きができ、SNSは全部ロシア語で投稿する人がいるんです。
将来のことを聞いたら、「俺は博士課程までいって東大に骨を埋める」と言っていました。本もたくさん読んでいるから話も面白いし、こんな人こそ天才ですね。
――東大の女性は男性から敬遠されがちという話もありますが、そのように感じたことはありますか。
神谷 以前、友だちに紹介してもらい仲良くなった早稲田の学生と一緒にオセロゲームをしていたら、自分が負けると思ったのか、途中で全部コマをひっくり返されてしまったことがありました。
その後も同じようなことが何回も続き、最後には「俺は日本の上位10%の知能だけど、明采ちゃんは0.1%だもんね」と言われて……。
――その方と、その後は……?
神谷 もちろん、お付き合いすることなく終わりました。彼だけでなく、相手の女性が自分より頭が良いと学歴コンプ(コンプレックス)が発動してしまう人は一定数いますね。
――逆に、学歴と離れた世界だとまた反応も違う?
神谷 正直、普段会うのが東大の同期か、予備校で一緒だった早稲田や慶應の学生ばかりなので、なかなかその他の人とつながりがないんで分からないのです。
狭い世界のある一定ラインの人たちで完結してしまっている感じはありますので、様々な世界を見て経験を積んで行きたいと考えています。
東大生同士のカップルは圧倒的に多い
――以前、ミス東大の八田亜矢子さんに取材した際、「東大同士のカップルが多い」という話を聞きました。今でもそうですか。
神谷 他の東大の女性も、先ほどのオセロ的な経験がよくあるようで、そのせいか、東大生同士のカップルは圧倒的に多いです。
普通に韓流アイドル好きやイケメン好きも多いので、男性に学力を求めている話はあまり聞いたことないですけどね。
――東大女子が相手に求めるものは学歴じゃないんですね。
神谷 でも、自分でもダブルスタンダードだと思うのは、「相手には最低限の知識があればいい」というようなことを私も含めてみんな言いますが、“最低限の知識”って、東大レベルの知識だよね、と。
――自分と同じ知的水準を相手にも求めてしまうわけですね。
神谷 例えば一緒に海外旅行に行ったとき、「これは◯◯遺跡だよね」と盛り上がれる相手だと良い! という話を友だちとしたことがあって。自然と相手に知識を求めている嫌な自分に最近気がつきました。