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「調子の悪い姿も見せないといけない」海外から熱視線「SHOGUN 将軍」藤役・穂志もえか(28)が語る、相撲愛と美意識《撮影のため8カ月滞在したバンクーバーでは…》

穂志もえかインタビュー#3

source : 週刊文春Webオリジナル

genre : エンタメ, 芸能

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スー女の一面も

――穂志さんはSNSでも猫好きだと発信をされていますよね。SNSを拝見すると、相撲もお好きだとか。

穂志 スポーツは全般的に見るのは好きですね。相撲はもともとは家族が観ていたからだと思いますけれど、なんで好きになったのかきっかけは分からないです。自我の芽生えが遅かったから(笑)。

 自分で自発的に相撲を見るようになってから、好きな理由を自分の言葉で説明しようと考えたんですが、調子の悪い自分も見せ続けないといけないというのがすごいなって思うんです。力士の皆さんが見せる精神力と集中力が好きですね。

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 4、5年前に初めて国技館で相撲を観戦したときに、佐田の海という力士が、取組前にものすごく険しい顔をしたんです。その一番は、彼にとって優勝争いの最中というわけでもなく、勝ち越しや負け越しがかかっていたわけでもない、他の人から見たらすごく大きな一番というわけではない取り組みだったんですけれど。それなのにすごく集中した顔を見せた。

 それを見たときに、ベテラン力士でもこれだけ一番一番思いを込めて戦っているんだって、私結構びっくりしちゃって。ベテランになったら力の抜き方とかも覚えるものなのかなとか思ってしまっていたんですけれど、全然そんなことはないんだと知りました。「一日一番、集中して本気で自分の相撲を取りにいく」という姿勢が本当にかっこよくて、さらに相撲に魅了されました。

©杉山拓也/文藝春秋

――バンクーバーでも相撲の魅力を広めたり?

穂志 残念ながら、みんなあんまり興味なかったですね(笑)。「SUMO? 大きな男たちが戦ってて面白いよね」みたいな反応で、美意識を語ることまではできなかったです。

 スポーツは見るのも好きですけれど、私はずっとクラシックバレエをやっていて自分で身体を動かすのも好きなので。「SHOGUN 将軍」でも薙刀を振るうシーンはあったんですけれど、刀とか弓とか、日本人に求められるようなアクションも習得してお芝居にも活かしていけたらなと思います。

 私の中では、一番生きていると感じることができるのがお芝居をしている時なので、演技にはずっと携わっていたいです。今後も俳優として、参加した作品をより良いものにしたいという思いのもと、自分を様々な面から高めていきたいと思っています。

ヘアメイク 友森理恵
スタイリング 髙山エリ

「調子の悪い姿も見せないといけない」海外から熱視線「SHOGUN 将軍」藤役・穂志もえか(28)が語る、相撲愛と美意識《撮影のため8カ月滞在したバンクーバーでは…》

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